日本楊太極武藝協会のご紹介
●流派
「太極拳」というどのようなものを想像されるでしょうか。世の中には太極拳と名の付く武術や流派が数多く存在します。
しかしながら、そのほとんどが本来の太極拳を改良されたものなのです。
楊式(楊家)の太極拳に関して、次の系譜図をご覧下さい。


楊露禅という人物が、楊式太極拳の創始者とされております。
その楊露禅祖始が始めた古い太極拳は老架式(108式)太極拳と呼ばれ、現在、日本楊太極武藝協会で練習をしているものです。
第四代伝人の呂殿臣先師の流れをくむ私たちの「楊家呂系老架式太極拳」は世界的にも非常に価値の高いものと言えます。
第五代伝人の王子和太師が中国大陸から台湾に渡って伝承して来た歴史から「楊太極武藝」の本部は台湾に置かれています。
尚、組織名称に「武藝」とあるのは、私たちは太極拳だけではなく兵器の太極棍、太極槍、太極剣、太極刀なども伝承・練習しており、それら兵器なども含めて「武藝」と呼んでいる次第です。
台湾にある本部のホームページは「中華世界楊太極武藝総会」です。
日本楊太極武藝協会では現在、第六代伝人のケ時海師承長からお話を伺ったり、台湾居住の第七代伝人の蘇清標老師・周延陵老師の元に会員が通い、直接ご指導を頂いています。
創始人 楊露禅 祖師 (1799-1872)
第二代 楊健侯 先師 (1839-1917)
第三代 楊澄甫 先師 (1883-1936)
第四代 呂殿臣 先師 (1886-1948)
第五代 王子和 太師 (1912-2003)
第六代 ケ時海 師承長 (1941- )
第七代 蘇清標 老師、周延陵 老師
下記は中国の太極博物館で掲示されている「呂殿臣」先師までの伝承簡易表です。

●日本楊太極武藝協会支部展開
日本楊太極武藝協会は、設立から20余年が経ち、多くの優秀な教練を輩出してきました。
教練は、日本各地で活動をしており、皆様には東京以外でも日本楊太極武藝協会が薦める「108式太極拳」を体験していただくことが可能です。
ここでは、現在、国内で活動している支部をご紹介いたします。
(1)東京支部
(2)小平支部
(3)新潟支部
(4)香取支部
入会方法、練習会のスケジュールなどは支部ごとに違います。
本部にお問い合わせいただくか、もしくは各支部の窓口に直接お問い合わせ下さい。
●古の言葉
東洋医学が、太極拳が、気功が、いかに素晴らしいものであるかを伝えることは、非常に難しいことです。
その素晴らしさを理解する唯一の方法は、「体験」と「実践」でしかありません。
しかし、その素晴らしさを先達の言葉に垣間見ることができるかと思います。
少しでも、皆様の東洋医学への理解が深まることを期待してこちらを掲載するとともに、日本楊太極武藝協会の活動に興味を持って頂けることを希望しております。
宇宙の根源を太極という。太極はもともと無で、動静のきっかけ、陰陽の母である。
ひとたび動けば千変万化を生み、静まればもとの無に帰る。
この自然法則に逆らうことなく、太極拳の技は過不足なく、相手の曲に従って伸ばす。
相手が力強く己が小力の場合は、逆らわずに流すこと、これを走という。
己を有利な立場におき、相手を不利な方向や体制におくことを粘という。
相手が速く動けば、自分も速く動き、人がゆっくり動けば、こちらもそれに従う。
千変万化すれども、そのもとの道理は一つである。
型の積み重ねの稽古により、はじめて「勁」がわかり、「勁」を理解することによって太極拳の極意に到達する。
しかし、長い稽古を経なければ、この境地に達することはできない。
無念無想で気を丹田に沈め、姿勢を正しくすれば、相手の左右の虚実を察知し、相手の高低の誘い技をも知り、さらに相手の進退をもわかるというふうに、相手の動きに応じた自由自在の変化ができる。
ごく軽やかな羽やハエさえも身に触れさせない。
人が己を知らず、己が人を知れば向かうところ敵なしである。
武術の流派も多く、その型(技)も多様だが、おおむね強い者が弱い者をいじめ、技の快い者が技の遅い者を負かすだけのことである。
力ある人が力なき人に勝ち、遅い人が速い人にやられる。
こんなことは自然の能力であって、稽古を積んで得られることではない。
見たまえ、ごく小さな力で重いものをはねのけることができるのは、あきらかに力で勝てるものではない。
また、老人が大勢に勝つことができるのも、老人の技が速いから勝てたのではない。
なんと素晴らしいことであろうか。
立てば平準の如く。動けば車輪の如し。偏き沈めば動きは崩れ、双垂であれば動きが滞る。
何年稽古をしても、応用できなければ、ことごとく人にやられてしまう。これは「双重の病」を悟らないからである。
もしこの病を避けようとするならば、すべからく陰陽を知らなければならない。粘は走であり、走もまた粘である。
陰陽は不離であり、相済けてはじめて勁を悟る。動を心得て太極拳を練れば、ますます理解が深まる。
そして黙々と修練を重ねると、しぜんに妙味を会得することができる。
本来は、心を無にして相手の出方に応じるべきものだが、多くの人は誤って近きをすて、遠きを求めている。
心構えのわずかな差が、修練に千里の隔りをもたらす。
太極拳を学ぶ者は、このことをしっかりわきまえなければならない。
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