楊家老架式太極拳の特色
(1)楊家太極拳の本流であり正統派である
私ども、日本楊太極武藝協会の打っている太極拳は、楊家老架式太極拳と呼ばれているもので、楊露禅(ヤンルサン)という人が創出したものです。
その動作は108式からなるもので、創出以来約150年間、当時の姿勢・動作を伝承しているものです。
(2)武芸としての太極拳から健康養成としての太極拳
太極拳は、もともとは武芸の一種としてスタートしたもので、動作はかなり過激なものでした。
相手を倒すことはできても、自分自身の健康と長寿にはかえってマイナスの影響を与えるものでした。
そこで賢明な露禅は、道家の無為自然の思想や五行陰陽説、また呼吸法・導引術、さらに中国医学の経絡や気血の効用などを取り入れて、人間の健康と養生に役立てようと、従来の激しいものから現在の円をかくような緩やかなものに改良し、健康上多くの効果を期待することができる今日の太極拳になりました。
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(3)老架式太極拳は伝統的価値の高いもの
幾つかの流派の中で、現在国際的にもっとも多く打たれているのは楊家の太極拳です。
ただし楊家の太極拳といっても、それらは総て老架式を簡略化し、変化してできたもので、俗に「楊家簡化太極拳」と呼ばれています。
アジア競技大会の種目となっている42式の太極拳も楊家老架式から変化してできたものです。このように基本となる108式太極拳は極めて伝統的価値の高いものなのです。
(4)老架式は世界的太極拳である
世界でもっとも多く認められている太極拳は、楊家老架式太極拳です。
即ち中国や台湾はもちろん、諸外国でも古くから太極拳を打っている専門家たちはほとんど老架式を行っており、その意味において楊家老架式太極拳は世界的太極拳であると言えるのです。
(5)楊家老架式太極拳は本質的には武術である
楊家老架式太極拳は、単に健康と養生のみに終わるものではなく本来の武術としての本質を失うことなく、現在まで伝授、保存してきております。
動作は次々と繰りひろげ歩巾は大きく、足上げの動作なども敏活にし、将来は推手・太極刀・太極剣・太極槍と併合して練習すれば武術としての手腕も養成することができます。
始祖の楊露禅が、当時の北京で「楊無敵」と言われたと伝えられているように、楊家老架式太極拳は武術としての要素も兼ね備えているのです。
(6)楊家老架式太極拳は「気功」の効用を備えている
楊家老架式太極拳は「気功」の要件を満たしながら、動作は禽獣その他に似せて行っています。
その動作構成はすべて「気功」の要求を満たしており、さらに高いレベルに達すれば、内(気)外(血)両方の練習運動となります。
(7)老架式太極拳はもっとも理想的な養成長寿の運動である
様々な研究機関の調査報告から、楊家老架式太極拳は、運動形式・運動時間の長短・運動量などの点から最も理想的な養成長寿の運動であることが証明されています。
とかく運動不足になりがちな現代において、老若男女を問わず、誰もが等しく実践することができる楊家老架式太極拳は、古くからある新しい運動手法として最適なのです。
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